アート好きのための2009年夏NYのオススメ10(前半)



明日はアメリカの独立記念日ということで、金曜日の今日はすでに週末モード。自分たちが予定しているつもりだったビジネスミーティングも相手の担当者が時間になってもこないという形で自然消滅。日本だとこういうことないんだけどなあ。まあ、まわりの週末ムードのおかげもあってまあいいかという気持ちになってしまう。

最近、日本からの知り合いが来ては、どこにいくのがいいかとよく聞かれるので、アート好きのための2009年夏NYのオススメを紹介したい。ところで、結構アートが好きでよく知っている人でも忘れがちだが、チェルシーをはじめ、ギャラリーは8月はお休みで閉めているところがとても多い。開いていてもコレクション展だったり、新人作家のグループショーであることが多い。NYに来たからにはチェルシーで大御所の展覧会を見たいという方は9月にいらっしゃることをおすすめする。

とはいえ、夏には屋外イベントをはじめとしていろんなイベントが行われるし、美術館も特別イベントを沢山催すので、楽しみはいくらでもある。まずは前半5つご紹介。

1. High Line
上の写真なのだが、なんと言っても今年の目玉は、長い間計画されてきて延期されつづけてきたHigh Lineのオープン。何かというと、14丁目あたりのミートパッキングエリアから34丁目くらいまで10th Ave沿いに伸びる元鉄道の高架が使われずに放置されていたものを高架に草木を植えて、細長い公園として再オープンさせたのがこれ。現在は最初の半分のオープンということで、ファッションブランドがならぶミートパッキングエリアからギャラリー街のはじまる20丁目くらいまでが6月になってオープンされた。マンハッタンの新しい観光名所として当分は混雑しそう。水着で甲羅干しをしている人までいる。途中に、NYで様々なパブリックアートプロジェクトを展開するCreative Timeの一つのプロジェクトである作品もある。

2. Francis Baconレトロスペクティブ/Roxy Paineのルーフトップ展示@メトリポリタン美術館
ロンドンのテートではじまったフランシス・ベーコンの大回顧展がMETに巡回してきている。これは本当に必見。同時に昨年はジェフ・クーンズだったルーフトップの展示は今年はロキシー・ペイン。雨だと屋上に上がれないが、天気がよければ軽食もとれるし確かお酒も飲めるんじゃないかな。

3. リニューアルされたIsamu Noguchi Museum
長い間改修工事をしていた日本でもおなじみのイサム・ノグチの美術館がリニューアルしてオープン。毎月第1金曜日はお庭が8時半まで開いていてワインやビールも飲めるとのこと。

4. Madison Square ParkでのJessica Stockholderの野外展示
半年毎くらいにパブリックアートの展示替えがあるマディソン・スクエア・パークで現在展示中なのはアメリカを代表する立体造形作家のJessica Stockholder。ちなみに昨年はここで日本人の川俣正が展示。こじんまりした公園でそれほど知名度はないが、フラットアイアンビルの近くで、気持ちがいいエリアなのでオススメ。公園内には"Shake Shack"というハンバーガーで有名なお店があって、公園で食事したりビールを飲んだりできるが、常に長蛇の列。ちなみにお店のサイトから現在の列の様子を見るShack Camというページがあるので、そこで混み具合をチェックできる。

5. Yang Fudongのビデオ展@Asia Society
前回2007年のベネチアビエンナーレで展示されていたYang Fudongの"Seven Intellectuals in a Bamboo Forest"が全5エピソード全て見ることができる。ビエンナーレではゆっくり見れなかったという方にもオススメ。全部見たら約5時間。

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