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Showing posts from October, 2008

NYの”ストリート”アート

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ここのところ、なぜか、グラフィティをはじめとするストリートアート系のイベントに参加する機会や、見る機会が増えた。金融のクラッシュでかしこまったホワイトキューブからストリートへの揺り戻しが来ているのかというのは少し深読みしすぎかもしれない。ともあれ、アート、ファッション、デザインなどカルチャー系のブログで一番人気なのが、NYのダウンタウン各地に描かれた巨大なネズミの”グラフィティ”だ。これはBanksyのNYでの新しいプロジェクトで、ソーホーのグランドストリート沿いに描かれている。バンクシーがスケッチを描いたのをプロが拡大したそうで、もう、これはグラフィティ(落書き)とは言えないかもしれない。 そしてこれが、たしか数日後に出現した同じソーホーでもハウストンストリート沿いのもの。実はこれらのネズミはどんどん増えているようで、数日前にすでに4つあるとのことだった。 このバンクシーの一連のプロジェクトの核になっているのが、グリニッジビレッジに10月頭にできた、ペットショップ。一見普通の昔からあるペットショップに見えるのだが、近寄ってみると、すべて単純な動きをする造形物で、人間との関わりあいで目にする動物達の形状(チキンナゲット、豹の毛皮、ホットドッグ、檻の中でテレビを見る猿など)が見せられていて、知らずに入って驚くという仕組みになっている。詳しくは flickrの写真、ビデオ でご覧ください。NYにいらっしゃる方は見に行く方がもちろんいいですが。他のいくつかのグラフィティーというか壁画をもう少し見たあとで、もう一度これについては書きたいなあというのが今の気持ちです。初見としては、今までのバンクシーのストレートな切れ味があまりなく、手がこんでいて、もう一つ意図がつかみかねるというのが正直なところ。後述するWooster CollectiveというブログにBanksyからのメッセージが載っているので、どこまで本当かは置いておいて、”作家”の意図としては こういうこと だそうだ。 実は時期は前後するのだが、最初のストリートアート関連イベントは、10月1日に友人に誘ってもらって聞きにいった、DUMBOのGalapagos Art Spaceで行われたトークイベントで、ストリートアートのブログで有名な Wooster Collective を主催する二人(Marc and Sara

近況報告

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ここのところいくつかの出来事があったので、近況報告を。 まずは、以前にも紹介したが、東京のアートシーンの近況を英語で伝えるガイドブックで、私もTAB、101TOKYOに関してインタビューをしてもらった "Art Space Tokyo" の米国での 出版パーティー がNYの紀伊国屋で先週火曜日に行われ、私もパネルの一人として参加させていただいた。 友人でこの本の編集者の2人である、Craig ModとAshley Rawlings、Japan Americaという名著の著者で東大でも教鞭をとるRoland Kelts氏、NY在住の戦後日本アートの歴史家であるReiko Tomii氏というすばらしいパネルに入れていただいて、昨今の日本のアートシーンについて1時間パネルディスカッションを行った。私は主に、アートビートでの経験から東京とNYの地理的な違い、つまりNYではアート施設がいくつかのエリアに固まっていて、街もグリッド状であるため、展覧会情報やオープニングの「リスト」が求められるのに対し、東京ではアート施設が比較的ばらばらに広がっていて道もグリッドではないため、個別展覧会場の「地図」が求められているというような話。とアート施設数がTABでは、600、NYABでは1000程度だが、内訳では東京の美術館が120に対し、NYでは50、ギャラリーが東京では400、NYでは800、さらにコマーシャルギャラリーは東京では100弱、NYでは500以上と東京ではアートは見るものであるのに対して、NYでは買うものであるというような話をした。 立ち見の方も多数でて、多くの方に集まっていただき、NYでは初めての人前でのプレゼンテーションがうまくいきとてもありがたかった。ディスカッションの後にも、新たに多くの方にお会いすることができ、いろいろな意味で実りの多いイベントでした。Craig、Ashleyありがとう。 次はACAFについて。これは11月6日から10日まで行われる Asian Contemporary Art Fair の略で今年で2年目になるアジアのコンテンポラリーアートのフェアー。NYのミッドタウンの西側、ハドソンリバー沿いで開かれる。これにNY Art Beat/Tokyo Art Beatもメディアパートナーとしてブースを構えることになった。日本からの参