近況報告

ここのところいくつかの出来事があったので、近況報告を。
まずは、以前にも紹介したが、東京のアートシーンの近況を英語で伝えるガイドブックで、私もTAB、101TOKYOに関してインタビューをしてもらった"Art Space Tokyo"の米国での出版パーティーがNYの紀伊国屋で先週火曜日に行われ、私もパネルの一人として参加させていただいた。


友人でこの本の編集者の2人である、Craig ModとAshley Rawlings、Japan Americaという名著の著者で東大でも教鞭をとるRoland Kelts氏、NY在住の戦後日本アートの歴史家であるReiko Tomii氏というすばらしいパネルに入れていただいて、昨今の日本のアートシーンについて1時間パネルディスカッションを行った。私は主に、アートビートでの経験から東京とNYの地理的な違い、つまりNYではアート施設がいくつかのエリアに固まっていて、街もグリッド状であるため、展覧会情報やオープニングの「リスト」が求められるのに対し、東京ではアート施設が比較的ばらばらに広がっていて道もグリッドではないため、個別展覧会場の「地図」が求められているというような話。とアート施設数がTABでは、600、NYABでは1000程度だが、内訳では東京の美術館が120に対し、NYでは50、ギャラリーが東京では400、NYでは800、さらにコマーシャルギャラリーは東京では100弱、NYでは500以上と東京ではアートは見るものであるのに対して、NYでは買うものであるというような話をした。
立ち見の方も多数でて、多くの方に集まっていただき、NYでは初めての人前でのプレゼンテーションがうまくいきとてもありがたかった。ディスカッションの後にも、新たに多くの方にお会いすることができ、いろいろな意味で実りの多いイベントでした。Craig、Ashleyありがとう。


次はACAFについて。これは11月6日から10日まで行われるAsian Contemporary Art Fairの略で今年で2年目になるアジアのコンテンポラリーアートのフェアー。NYのミッドタウンの西側、ハドソンリバー沿いで開かれる。これにNY Art Beat/Tokyo Art Beatもメディアパートナーとしてブースを構えることになった。日本からの参加ギャラリーが少なく寂しいが、NYABとしては初めてのイベント事で、楽しみだ。


NYABとしては初めて雑誌で紹介してもらえることになった。Modern Luxury社が発行するManhattan Magazineの次号11月/12月号に紹介してもらえるということで、フォトシュートを行った。僕たちが使っているテーブルと椅子をストリートに持ち出して、モバイルオフィスというコンセプトで写真をいくつか撮ってもらった。どの写真が使われるかは分からないがこれも楽しみ。


最後に、僕は残念ながら初めて参加を逃してしまうことになるが、今週の土曜日に六本木のスーパーデラックスで東京アートビートの4周年記念パーティーが行われる。早いものでもう4年。NYも半年になる。東京にいらっしゃる方は是非遊びにきてください。

東京アートビートの4周年記念パーティー!
会場: スーパーデラックス
スケジュール: 2008年10月04日 19:00~
住所: 〒106-0031 東京港区西麻布3-1-25-B1F
電話: 03-5412-0515 ファックス: 03-5412-0516

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