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Showing posts from January, 2009

Art Basel ディレクターのMarc Spieglerさんのトーク

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少し前になるが2週間前の1月16日(金)に森美術館でArt Baselのディレクターである Marc Spiegler氏のトーク があり、101 TOKYOをやっている手前もあり聞きにいってきた。 1時間半ほど、Art Baselとは何か、この金融危機からはじまる不況の中Art Baselはどうなっていくのかなどを彼が割とテンポよく説明したあと、30分ほど質疑応答があるという形式で、250名の定員のところ約8割ほどうまっていただろうか。 率直な感想としてはかなり物足りなかった。なんというかArt Baselのディレクターという立場をふまえすぎた論調で、所謂ポジショントークに終始してしまい、不況であるが、これによってSpeculatorの時代は終わり、本当に良いものしか売れない時代になった。ただし、我がクライアントの世界トップレベルのギャラリーはそれほど大変ではなく、また世界トップの我がArt Baselは安泰である的な話になってしまい、2008年のマイアミバーゼルもギャラリー達が以前よりもずっと良い作品を持ってきていたので、売れ行きも良かった的なことを言っていて、いくらなんでもそれは、言い過ぎでしょという感想を持った。また、会場からの質問にもかなり表層的な受け答えになってしまい、ぶっちゃけトークはできないにしても、このご時世そんなにいい格好しないといけないのかねえと思ってしまった。同様の内容のインタビューが Japan Timesに上がっている のでご参考までに。 彼のトークの直前に101TOKYOやっていることもあり、ご挨拶程度に紹介していただいて10分ほど立ち話をしたのだが、新しいフェアをやる人へのアドバイスの一つとして、カッティングエッジなギャラリーだけを集めたフェアをやると見栄えはいいけど、一定数のコレクターしかこない中で、そのフェアの中では客の奪い合いになってしまうため、いろいろな別のジャンルのギャラリーをバランスよく呼んでくるのが良いよとのことだった。確かにBaselはコンテンポラリーだけでなく、モダンマスターのセカンダリーギャラリーの老舗のようなところも多数出ており彼のいわんとするところは分かるのだが、日本でそれをやるとなるとアートフェアー東京のような形になる。ただ、日本のコンテンポラリーアートシーンと、日本画、古美術アートシーンの間の人的、美的、倫理

アート広報にtwitterを!

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このブログ記事を書こうと思って調べてみると、わたし個人としては、2007年3月26日に最初のつぶやきをしているので、かれこれ2年近くtwitterをつかっていることになる。これはこれで驚きだ。Twitterって何?という方には wikipediaのページを 。Twitter(トゥイッター、ツイッター)は個々のユーザーが「つぶやき」を投稿し合うことでつながるコミュニケーション・サービスということだそうだ。 個人としては、近くにいなかったり、日頃それほど会わない人とのゆるいコミュニケーションツールとしてそれなりに面白いなあと思っていたのだが、なんとはなしに、去年の11月から NY Art Beatとしてのアカウント をはじめてみたら結構驚いた。反響がすこぶるよかったのだ。NY Art Beatにはオープニングパーティーだけを集めたリストがあり、そこから今日の夕方に行けるオススメのオープニングの情報や、明日で終わってしまう展覧会について1日に2、3シンプルな情報発信をはじめたら、これがNYでオープニング情報を探している人だけでなく、東京の友人などで毎日NYABをチェックするほどではないけれどというようなスタンスの人が、なんとなくNYでどういうイベントが起こっているか知るのに丁度いいといって喜んでくれたのだ。 そして、また丁度、NYの大きな美術館が丁度twitterを始めた時期と重なり、ある日MuseumModernArtがあなたをFollowしはじめましたというお知らせメールが来たときには、話したことはない美術館のウェブ広報担当はNYABをしっかり認知してくれているのだということが分かってチームの士気もかなり上がった。その後も、美術館、たまにはギャラリーなどがどんどんアカウントをスタートさせ、NYABアカウントのfollowersも順調に増えていたのだが、3日ほど前に、ストリートアートの有力ブログであるWooster Collectiveが Six Terrific Twitter Feeds For Art Lovers と題してNYABを含む6つのtwitterアカウントを紹介してくれた日から、突然僕のメールアドレスのinboxがtwitterのお知らせメールで完全に埋まってしまった。ここ数日は全トラフィックの約2割がtwitter経由である。 他の美術館のtwitt