チェルシーのギャラリーは半分にはならない。

東京に数ヶ月帰っている間に、日本のアート関係者の人からよく深刻な顔で、「ニューヨークのアートはどうですか?かなり大変だと聞きました。ギャラリーがばたばたつぶれてチェルシーも近いうちに半分くらいになるそうですね。」的な質問をよく受けた。

確かにギャラリーは結構閉じていっているが、感覚的には、月に1軒というところか。実数はわからないが、こういう親切なuser generated contentsもあり、ちなみに、"R.I.P."とは"rest in peace"(安らかに眠る)という意味。ここによると約20ギャラリーが最近つぶれたと。中身を見るといわゆるチェルシーのギャラリーというよりは、Lower East Sideの比較的若いギャラリーや、ここ数年に別の場所からチェルシーに移ってきた若手のギャラリーが多いように見受けられる。これからもつぶれていくだろうし、相変わらずリストラは続いていて、次はガゴシアンがどこかのブランチ閉めるんじゃないかとか言われていますが、リーマンショック以降の不況でチェルシーのギャラリー(300以上ある)が半分になることは無いだろう。1割が閉じることはあるかもしれない。あと、閉じるギャラリーとともに、引っ越す(多分家賃の安いところに)ギャラリーは結構多いので、NY Art Beatとしてはその辺をキャッチアップしていく必要はある。

昨日、少し時間があってソーホーをぶらぶら歩いて感じたことは、チェルシーなんかより、ソーホーの1階がガラガラだということ。1/3くらいは店閉めて、"For Rent"の張り紙がしてある。チェルシーよりずっと家賃の高いソーホーのファションブランド、レストランが軒並み店を閉めているようだ。

同じように、東京で聞いた「北京の789エリアはギャラリーがどんどんつぶれていて半分になった。」というのも話半分で聞いておく必要がありそうだ。僕は北京に行ったことがないので、その辺の感覚はわからないが。

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