David ByrneとIKEA
マンハッタンの南端のフェリーポートなどが集まるエリアにあるBattery Maritime Buildingという市が管轄する廃屋を利用して行われているサウンドアート展"Playing the Building"に行ってきた。ミュージシャンのDavid Byrneの作品で、一見、大きなスペースにオルガンが一つおいてあるというシンプルだが、ドラマティックなビジュアルで、興味を引かれていた。
"Playing the Building" Exhibition
Venue: Battery Maritime Building
Schedule: From 2008-05-31 To 2008-08-10
Address: 10 S St., New York, NY 10004
会場に入る前に、全員がこの覚え書きのようなものにサインしなければならない、みんなあまり内容なんか読んでいないようだったが、興味がわいたので写真に撮ってきた。要は入場者は入場者の興味でもって、市の建物で行われている展覧会に入場したいので、その入場をリクエストする。もちろん会場での紛失、怪我などのリスクは入場者が認識しているというようなもの。なるほどなと関心した。アートフェアーなど大きめのアートイベントでは、入場者の万が一の事態に備えて、たいていは保険に入ることになる。そのコストはそれほど大きくはないが、馬鹿にならない金額だ。今年の4月に101 TOKYOを千代田区の廃校で行った際にも、最低限の保険に加入した。そのコストを押さえるとすれば、今回のようなやり方もあるだろう。廃屋を使うとすればなおさらかもしれない。
直接のアート作品であるオルガン。これを誰でもが演奏できる。
ただし、土曜日に行ったこともあり、長蛇の列。
鍵盤一つ一つが、会場内に広く配置された音を奏でる装置に、電気や、空圧でつながっており、人々が演奏するたびに、打楽器的な音、笛のような音が会場のあちこちから聞こえてきて、いうなれば、演奏者、鑑賞者ともに楽器の中にいるようなイメージ。タイトルの"Playing the Building"はまさにそのとおり。
古い雰囲気のある会場とよくマッチしたとても贅沢でいいインスタレーション。僕はこの作品を楽しみながらも、2009年の101 TOKYOがこんなスペースでできればすばらしいのに、などということを考えていた。東京に良いスペースないですかね?
せっかく海際まで来たのだからと、ブルックリンに新しくできたIKEAに椅子を買いに行くことにした。シャトルバスなどいろんな交通機関が用意されていて、中でも、水上タクシーに乗ってみたかったので、展覧会場から5分くらい歩いて、Wall Streetの東端のピアから出発。IKEA行きのみ無料。通常は行き先によって、4ドルから10ドルくらいかかるようだ。
ブルックリンのレッドフックという倉庫などが沢山あつまるその先端にできたIKEAに至る間には、船から自由の女神も見えるし、なんだかわくわくします。
写真におさめ忘れましたが、ブルックリンブリッジや、ガバナーズアイランドでオラファー・エリアソンによる大掛かりな滝を作り出すパブリックアートもいくつか見ることができます。ちなみにこれは10月13日まで。
パイプ椅子での仕事に耐えられなくなっていたので、Karstenという椅子を買って帰りました。
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