TABとNYABのAndroidアプリケーションがリリース



TABとNYABのiPhoneアプリを2月にリリースして以来、約半年が経ち、おかげ様で、あわせて約3万人の方にダウンロードして使っていただいている。iPhoneを持っている人で、有料アプリを買うほどアートに興味がある人がそんなにいるとは正直考えもつかなかった。発売前の感覚では、1000と10000の間くらいかなというとてもざっくりとした感覚をもっていた。意外なことに、アート関係者ではなく、自分の同世代のサラリーマンの友達などが結構使ってくれているというのを聞いて本当にうれしい気持ちになる。半年経った今でも、毎日数十から百程度の人がダウンロードしてくれている。

さて、このたび、7月末にTABのそして8月中旬の昨日NYABのアンドロイドアプリを新たにリリースすることができた。機能やデザインはiPhoneアプリとほぼ同じ。たまにアンドロイドアプリって何という質問を受けるのだが、アンドロイドというのはGoogleが提供している携帯電話用のOSで、そのOSを使って世界中の携帯メーカーがスマートフォンを作っている。そのOS上で走るアプリをアンドロイドアプリという。日本ではまだ知名度が低く日本で流通している端末もSony EricssonのXperiaと台湾のHTCの数機種のみだが、近いうちに多くのメーカーから発売されていくはず。アメリカでは、AT&TがiPhoneを独占販売していることもあり、他のオペレーターは対抗馬としてアンドロイド携帯を猛プッシュしていることもあり、HTC、モトローラ、サムソン、Sony Ericsson、LGなどから多様なアンドロイドフォンが発売されている。iPhoneアプリと違って、リンクを貼るランディングページがないので、アンドロイド携帯をお持ちの方は、アンドロイドマーケットにて、"Tokyo Art Beat" もしくは "NY Art Beat"を検索して見つけてください。

TAB/NYABのiPhoneアプリが米国西海岸のデベロッパーによって開発されたのと違い、アンドロイドは日本のデベロッパーによって開発された。きっかけは3月に日本に出張した際に、僕が以前働いていたSony Ericssonの同期たちといつものように飲もうと集まったのだが、面白い後輩がいるからといって紹介してもらったのが、水鳥君だった。彼は入社年で2つくらい後輩で、ソニエリ初のアンドロイド機であるXperiaのソフトウェアエンジニアだったのだが、その開発が終わったあと、会社をやめて友人と二人で、Goldrush ComputingというiPhone/アンドロイドアプリ開発会社をはじめたところだった。ちょうどTABのiPhoneアプリがリリースされた後で、日本でもすぐにアンドロイドの携帯が出はじめるという時期で、水鳥君がTABのアンドロイドアプリ開発に大きな興味を持っていると聞いて、二つ返事でそれやろうということになったわけだ。その後たった数ヶ月ですばらしいアプリを作り上げてくれた。

まだまだ日本でのアンドロイドの知名度が低いこと、端末が少ないことや、そもそもアンドロイドマーケット自体がややカオス的なこともあって、日本語でまともなアプリがまだまだ少ない中、アートというニッチではありながらも、しっかりしたアプリを出せたことで、アンドロイドアプリ業界的には大きく注目していただいているようだ。

昨日とうとうNYABアプリを自分の携帯にインストールしたときには、鳥肌がたつような感じだった。というのも、中堅社員になりつつある自分の同期達が中心になって開発されたソニエリのXperiaに、自分が会社をやめてやってきたアートビートの展覧会情報を使って、これまたソニエリの後輩が会社をやめてつくった会社で開発したアンドロイドアプリがのっていて、これを日々使うのかと思うとちょっとした感動だったわけだ。

兎にも角にも、TAB/NYABのアプリ達をよろしくお願いしますというのと、水鳥君のアプリ会社Goldrush Computingはアプリ開発請負も探しているようなので面白いアプリの企画があれば是非声をかけてあげてください。おすすめです。

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