チェルシーの25丁目が韓国アート街化
チェルシーだけでなく、ニューヨーク中でそれなりの数のギャラリーが閉まったが、そのあとにどんどん新しいギャラリーもできる。今日、夏休みに入る前のチェルシーを少し見て回って、25丁目に、Doosan Galleryが新しくできているのをみて驚いた。
この25丁目には、一昨年、去年と立て続けに、Arario Gallery、Gana Art Galleryと2つの大きな韓国ギャラリーができたが、さすがに今年は不景気で進出はないと思っていたら、3軒目のギャラリーができたわけだ。このストリートには、マルボロ、ハイム&リード、ボルトラミなど大きなギャラリーが1階にあるが、それらに負けない勢いで3つも大きな韓国系のギャラリーができた。Doosanは日本でいう三菱のような巨大企業複合体で、その支援を受けた非営利のアート施設で、同じビルの上階に韓国の若手ー中堅アーティストをレジデンスさせて下で展覧会をすることでNYで韓国のアーティストをプッシュしていくようだ。現在は、Ararioが取り扱うHyungkoo Leeという2007年にベニスの韓国パビリオンに出ていた作家、Suejin Chungというペインティング、ドローイングの作家、そして以前森美術館でも展覧会をおこなったChoe U Ramの3人がレジデンスで来ていて展覧会をやっている。しっかりコンテンポラリーの一線級が選ばれてきているあたり教科書通りですばらしい。コマーシャルギャラリー、大企業の下の非営利組織が韓国という名の下でしっかりスクラムを組んでニューヨークでアーティストを売り込んでいるというのはすばらしい。
日本のコマーシャルギャラリーの皆さん、大企業のみなさんいかがですか?日本のコンテンポラリーアートをニューヨークで売り込みませんか?
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